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「私の履歴書」トニー・ブレア

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 私の履歴書・トニー・ブレアのスライド~ここをクリックしてください

 2024年9月9日に、吉田勝昭氏主宰の「私の履歴書」研究会で2012年1月に30回にわたり連載されました43歳の若さで首相に就任しましたトニー・ブレア(Tony Blair)元英国首相の「私の履歴書」について解説しました。そのスライドを添付します。
 日経の「私の履歴書」に登場しましたのは、英国人としてはマーガレット・サッチャー元首相とトニー・ブレアの二人だけです。

 私の在英期間は、ほぼサッチャー元首相と一致しておりましたので、彼女の演説は何十回も聴きました。他方、トニー・ブレア元首相は馴染みが薄く、今回彼の退任後に書かれました膨大な「回顧録」を読んで、彼の業績を再認識した次第です。

 トニー・ブレアは、労働党の党綱領から、生産手段と輸送の国有化を削除して経済政策を自由市場経済に転換する「第三の道」と呼ばれる路線に変更、これが功を奏して、1999年の総選挙で労働党を地滑り的勝利に導き、2007年まで第73代イギリス首相を務めました。

 彼の政権は、教育や年金・医療の改革、そして北アイルランド和平プロセスの推進など、多くの成果を挙げました。

 なかでも、特筆すべきは政権最後の2年間に行ないました「私的年金の全企業への自動加入制度」の導入でした。これは、国の基礎的年金は維持し、その年金を個人の努力で積み増すことができる画期的な仕組みでした。ところが、「この改革はメディアでも大きく報じられることはなかった」とブレーア元首相自身、「私の履歴書」で、苦言を呈しています。

 なお、サッチャー元首相につきましては、「サッチャー時代の英国に学ぶ」と題したエッセー"https://www.y-okabe.org/memory/post_65.html"を入れておりますので、併せ覗いてみてください。












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