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元住友銀行専務取締役岡部陽二インタビュー~学生時代の高坂正尭、服部龍二編.pdf
2018年8月16日に上梓し、全文をホームページ上に公開した私の自分史「国際金融人・岡部陽二の軌跡~好奇心に生きる」に目を留められた中央大学・総合政策学部教授、服部龍二先生から「本書には高坂正尭の幼少期を知るうえで貴重な資料となるので、さらに詳細にわたりインタビューに応じてもらえないか」打診があった。
私の自分史には、①中・高時代の洛北塾での交遊、②大学入学後の京一中洛北同窓会での永末英一元民社党党首との邂逅、③ロンドンでの国際戦略研究所への往訪などを中心に高坂正尭の人物像が鮮やかに描かれており、これがこれまでほとんど知られていなかった高坂正尭の人格形成を知るうえで大いに役立つというお話であった。まさかのお申し出に驚いたが、自分史の「資料的価値」を再認識して快諾、同級の絹川定・杉山一郎両氏からも情報を得てインタビューに応じた。
このインタビューがそのまま服部龍二編「元住友銀行専務取締役岡部陽二インタビュー~学生時代の高坂正尭」として、2020年3月13日刊行の中央大学「総合政策研究」第28号に18ページに及ぶ学術論文として掲載された。
服部龍二先生は1992年京大法学部卒、新進気鋭の国際政治学者で、2018年10月に中公新書で「高坂正尭~戦後日本と現実主義」を出版されている。本書は高坂の主著、歴代首相のブレーンとしての活動を中心に生涯を辿り、戦後日本の知的潮流、政治とアカデミズムとの関係を明らかにした初の高坂正尭の業績通史である。