竹田修著・「鉱物ものがたり」博物館編6 「ミュージアム鉱研・地球の宝石箱」pdf
竹田修東北大学准教授が季刊「資源と素材」誌に連載で鉱物について解説されています「鉱物ものがたり」に「ミュージアム鉱研・地球の宝石箱(博物館編...6)」が採りあげられ、ご恵贈いただきました。
この博物館の紹介の中には、小生が寄付の斡旋をしました東北大学の「南部標本」1,000点に言及され、さらに小生が寄贈しました500点の鉱物標本の中から「中沸石」が詳細に紹介されています。(写真8) そのPDF版をアップしましたので、ぜひご覧ください。
「地球の宝石箱」鉱物博物館は、鉱研工業(株)が1997年に創立50周年記念事業として、同社がボーリング工事を手掛けた世界各地から収集した鉱物や化石の巨大標本の展示を中心に、環境や未知の地球科学について一般の人々に興味を持っていただくための学習の場として、長野県塩尻市の「いこいの森公園」内に30億円を投じて建設したユニークな存在です。
博物館では、水晶の錐面をイメージしたガラスの三角屋根がある鉄筋コンクリート2階建ての建物で、鉱物・岩石・化石の標本など約6000点の収蔵の中から、約2000点をテーマごとに展示。
1階には、水晶、紫水晶(ガーネット)、ラピスラズリ、パイライト(黄鉄鉱)、ヒスイなどの大型の自然石を展示。南アフリカに落ちた240キロの鉄隕石やダイヤモンドをはじめとした宝石の原石などがあります。
2階には、アンモナイトや三葉虫、魚など太古のさまざまな化石のほか、金・銅・鉄・石炭・石油や、工業製品の原料となるさまざまな岩石や鉱物を紹介。恐竜の卵の化石や、エベレストの山頂で採取された世界最高所の石、見えない光で輝く鉱物などもあります。
竹田修先生のご専門はレアメタルなど非鉄金属精錬学ですが、地質鉱物学のご造詣が深く「鉱物ものがたり・博物館編」では、すでに東北大学総合学術博物館、中津川市鉱物博物館、つくば市の産総研内にある地質標本館、岩手県立博物館に加え、ワシントンにある鉱物収集世界最大規模のスミソニアン国立自然史博物館が紹介されております。小生が最高の鉱物展示と評価していますパリ第6大学(ピエール&マリ・キューリー校)内の鉱物博物館もご紹介いただければ、と期待しております。