2022年11月24日に、エジプトでツタンカーメンの墓が発見されてから100周年を記念して、8枚の記念切手と切手4枚のミネチュア・シートパックが発行された。
上段、左から順に、
1、額面;2nd ツタンカーメン王の頭部
2、額面;2nd 象嵌で飾られた団扇
3、額面;1st 金製のマスク(面型)
4、額面;1st ファルコン(ハヤブサ)を模したペンダント
下段、左から順に、
1、額面;£1.85 長椅子を飾るライオン像
2、額面;£1.85 王冠
3、額面;£2.55 船の模型
4、額面;£2.55 ガーディアン像
下掲のミニチュア・シートパックの4枚は、
1、左上 額面;1st 墳墓前室のオブジェクト(置かれたもの)
2、右上 額面;1st 一番外側の棺の頭部
3、左下 額面;£1.85 棺の内部を調査中の光景
4、右下 額面;£1.85 祠を研究室へ移す光景
ツタンカーメンの墳墓からの発掘品は、大エジプト博物館に保存・展示されている。切手の画像は、著名なプロの写真家、アラルド・デ・ルカによって撮影されたもの。ミニチュアシートの写真は、考古学写真の先駆者であるハリー・バートンが撮影したもの。
ツタンカーメンの埋葬室は、1922年に王家の谷にあるテーベのネクロポリス(死者の町)で発見され、1923年に内部が開かれた。英国の考古学者ハワード・カーターに率いられた発掘隊が、ツタンカーメンのミイラが収まる重い石棺を開くことができるまでには、さらに2年を要した。1925年10月28日、発掘隊は三重の棺を順次に開いた。
黄金のマスクをはじめとするこれらの遺物は、埋蔵後約3,250年が経過した後に、はじめて人々が目にすることができたのである。
黄金のマスクは長さが54センチ、幅が39.3センチ、奥行きが49センチ。1.5ミリから3ミリの範囲で厚さが変化する二層の高純度の金で仕上げられており、重量は10.23キログラムである。
マスクには彩色ガラスと宝石、半貴石が象眼されている。これらの原石は、ラピスラズリ(眼の周囲と眉)、水晶(両目)、黒曜石(瞳孔)、紅玉玉髄、長石、ターコイズ、アマゾナイトその他であった。(下掲)