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ロンドンの名所旧跡(London Landmarks)~英国切手の魅力シリーズ(37)~ 



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 19805月にロンドンの名所・旧跡5か所を選んで水彩画に描かれた記念切手が発行された(上掲)。左上から順に次のとおり。

Buckingham Palace(バッキンガム宮殿);
本シリーズ第4回目で紹介しているので、ご参照乞う。
https://www.y-okabe.org/memory/post_293.html

The Albert Memorial(アルバート記念碑);

 ハイドパーク公園内にあるヴィクトリア女王の夫君・アルバート公を象った豪華なモニュメント。ヴィクトリア女王が夫の死を悼み、像の向かいにあるロイヤル・アルバート・ホールとともにロンドン万博の余剰金で1872年に建てられたもの。

Royal Opera House(ロイヤル・オペラハウス);

コベント・ガーデンにある伝統的なオペラハウス。初代のオぺラハウスは17世紀に建設され、現在のものは3代目。これが1996年から4年をかけた大改修で以前の2倍の容積に拡大された。この拡大前に見学させてもらった際にも、舞台の裏側の面積が客席と同じくらい広いのに驚いたことを覚えている。

Kenshington Palace(ケンジントン宮殿);

 ウェストミンスターの西方ケンジントン公園内にある英王室の宮殿。現在、ウィリアム王子とキャサリン妃の一家などが居住している。一般公開されているのはマーガレット王女が住んでいたアパートメントの庭園部分のみである。

Hampton Court(ハンプトン・コート宮殿);

 ロンドンの南西部、リッチモンド・アポン・テムズにある旧王宮。この宮殿は1838年にヴィクトリア女王の意向で一般公開され、その後引き続き観光名所として繁盛している。庭園内には世界的に有名な「迷路園」があり、最短距離で通り抜けるのは難しい。

 この切手5枚の発行日当日に作成されたGuildford郵便局の消印がある初日カバー(First day of issue)シートの左側には、Horse Guards(近衛騎兵連隊ホース・ガーズ)St.Paul's Cathedral(セントポール大聖堂)、Mansion House(マンション・ハウス、ロンドン市長公邸)とハンプトン・コートの画像が載せられている。これらの建物の重厚な外観と楚々とした切手に描かれた水彩画の佇まいとは対称的である(下掲)。

 外国人観光客に人気の高いロンドン塔やビッグ・ベンをランドマークに入れないのも興味深い。

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 ランドマークの記念切手と同時にロンドンで開催された国際切手展"London 1980' International Stamp Exhibition"の記念切手とシートが発行された(下掲)。この切手の図案はロンドンのランドマークとなっている伝統的な建造物群を近代的な線描方式で打刻したモンタージュである。この図柄ではビッグ・ベンが中央に置かれている。

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