2023年11月2日に、世界的な児童文学である「ハリー・ポッター・シリーズ」の登場人物をあしらった10枚の記念切手と切手6枚のミニチュア・シートパックが発行された。
ハリー・ポッターは、英国のJ・K・ローリング女史が著した小説シリーズである。1997年にイギリスで刊行され、世界的なセンセーションを生み出した魔法のファンタジー作品。その魔法は本の世界を飛び出し、映画や舞台にも広がりを見せて、現在では、映画制作の裏側を伝えるスタジオツアーが人気を博している。
世界中の人々がこれほどまでにこの作品に引き込まれたのは、普通の少年だと思っていたハリーが魔法使いの学校ホグワーツに入学し、人間として成長するとともに、闇の魔法使いヴォルデモートとの生死をかけた戦いに巻き込まれていくという物語展開と、丹念に作り込まれた魅力的な世界観にある。
上段、左から順に、
1、額面;1st ロン・ウィーズリー、フレッドとジョージ・ウィーズリー
2、額面;1st ミネルバ・マクゴナガル先生とキングスリー・シャックルボルト
3、額面;1st ハリー・ポッターとジニー・ウィーズリー
4、額面;1st ネビル・ロングボトムとルーナ・ラブグッド
5、額面;1st ハーマイオニー・グレンジャーとモリー・ウィーズリー
下段、左から順に、
1、額面;1st ベアトリックス・レストレンジとナルシッサ・マルフォイ
2、額面;1st フェンリル・グレイバッグとスカビオール
3、額面;1st ヴォルデモート卿と死喰い人
4、額面;1st セブルス・スネイプとアレクト・カロー
5、額面;1st ドラコ・マルフォイとグレゴリー・ゴイル
ミニチュア・シートパックには、映画版「ハリーポッターと死の秘宝」に出演したキャストが、ハリーの陣営とヴォルデモートの陣営に分けて、対決構図が明らかになるように配置されている。物語のクライマックスであるヴォルデモートとの最終決戦の場面から多くの絵が採用されている。
下掲のミニチュア・シートパックの6枚は、
1、左上 額面;1st ヘドウィッグ:ハリーのフクロウ。
2、左下 額面;1st アラゴグ:ハグリットが飼育していた巨大蜘蛛。
3、中央下段 額面;1st ドビー:ハリーをいつも助けてくれた屋敷僕妖精。
4、右上 額面;1st フォークス:ダンブルドア校長を守護している不死鳥。
5、中央上段 額面;1st クルックシャンクス:ハーマイオニーが飼っている猫で、魔法生物ニーズルの血を引いている。
6、右下 額面;1st バックビーク:大鷲と馬が融合したような姿の魔法生物。
ハリーポッターのシリーズをより一層ユニークなものしている名脇役たちに、魔法動物や妖精たちがいる。彼らは、物語の重要な鍵を握っているので、読者の間で根強い人気がある。
ハリーポッターは2018年にも記念切手の図柄となり、この英国切手ン魅力シリーズでも紹介している。https://www.y-okabe.org/stamp/harry_potter50.html
しかしながら、今回の記念切手には驚くほどマイナーなキャラクターが採り上げており、筆者の知識では手には負えないので、ハリーポッター・オタクを自認しているニューヨーク在住の孫娘「後藤みらい」に代筆を依頼した。
みらいによれば「絵柄に採用されているスカピオールとアレクト・カローは物凄くマイナーなキャラクターで、ハリーにとっては敵の陣営であって読者からも嫌われている。いっぽう、人気があって最終決戦にも出ているルーピンとトンクスが出ていないのは不思議」との感想を抱いた由。
みらいは、今月一時帰国して、本年6月16日に旧豊島園跡地にオープンしたばかりの「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター」を訪れている。これは世界最大の屋内型ハリー・ポッターのエンターテイメント施設で、アジア初のワーナー ブラザース スタジオツアーが楽しめる。そこでみらいが撮ってくれたクリスマス光景とキャラクター・ドビーの写真を下に掲げる。