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ロイヤル・シェクスピア・カンパニー皇室免許50周年記念 ~英国切手の魅力シリーズ(15)~



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 Royal Shakespeare Company(ロイヤル・シェクスピア・カンパニー、略称;RSC)の皇室免許を取得50周年を記念して、20114月に切手4枚のミネチュア・シートとシェクスピア劇の有名なセリフと名優を図案化した記念切手6枚が発行された。

 RSCはシェクスピアの生地、ストラットフォード・アッポン・エボンで1875年に結成された劇団である。劇場は1879年に建設され、1925年にシェクスピア記念劇場として免許を得ていたが、1961年にマーケティング強化策として劇団名を変更してロイヤル免許を再取得したものである。

この劇団は、ミネチュア・シート(上掲)にあるように、ストラットフォード・アッポン・エボンに旗艦のRoyal Shakespeare Theatre(左上)のほか中小併せて4つの劇場を有して、それぞれで公演を行なっている。

ストラットフォード・アッポン・エボンはロンドンの北西155キロ、バーミンガムに近いエイボン川に面した16世紀の面影を留める町である。シェクスピアは1564423日にここで生まれ、20歳でロンドンへ移ったが、亡くなる3年前に戻り、1616年の誕生日にこの地で没した。

筆者も何回かこの地を訪れて、RSCの公演を鑑賞、古典的な史劇を現代風に解釈して、舞台に自転車や自動車が現れる斬新な演出に驚いた記憶が残っている。

下掲の6枚はシェクスピア劇の有名な台詞とそれを演じた名優をセットで描いている。

To be or not to be, that is the question(ハムレット)

That beasts shall tremble at thy din(テンペスト)

Put forth thy hand, reach at the glourious cold(ヘンリー四世)

Who is it that can tell me who I am ?(リア王)

My heart is true as steel(真夏の夜の夢)

Wherefore art thou Romeo ?(ロミオとジュリエット)

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在英中にシェクスピア劇を一通り観た筆者の解釈では「リチャード三世」が史劇と悲劇の原点とも言える作品であり、歴史を動かす宿命を背負った英雄の生々しい生きざまがここに集約されている。難しい台詞はほとんど解らないものの、名優の演じる渾身の名演技には心を動かされた。

一方、ロンドンにはシェクスピア劇専門の劇場はなかったが、1997年にテームズ川南岸の旧グローブ座跡地近くに、新たなグローブ座が復元された。

円形・筒形の旧グローブ座は1599年に開業、1613に焼失、翌年に再建され、1644年に取り壊されるまで、数多くのシェクスピア戯曲の初演劇場として演劇史に名を残していた。

この復元計画の具体化を記念して、19558月には1617世紀のロンドンに存在したスワン座(1595年創設)、ローズ座(159創設)、ホープ座と1955年創設のグローブ座と1614年に再建されたグローブ座を描いた5枚の記念切手が発行された(下掲)。

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