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レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年記念切手~英国切手の魅力シリーズ(56)~



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 2019年3月13日にレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519)の没後500年を記念した切手12葉が発行された。

 レオナルド・ダ・ヴィンチはルネッサンス期のイタリア人芸術家で、「モナ・リザ」や「最後の晩餐」で有名な画家である。彼は彫刻家、建築家、発明家、デザイナーとして様々な分野で活躍し、多くの作品や手稿を残している。手稿類は所蔵者・内容分野などにより「アトランティコ手稿」、「パリ手稿」、「ウィンザー手稿」などに大別されている。

 ウィンザー城のロイヤル・ライブラリーに所蔵されている英国王室のコレクションには、1490年ごろから1510年ごろまでに描かれた「解剖手稿」をはじめ600点余りの重要なドローイング作品が所蔵されている。今回発行の記念切手図案には、このうち12点が選ばれた。

 この英王室コレクションは1670年頃にチャールズ2世が入手したものであるが、その動機・経緯などは記録に残されていない。その後その存在自体知られていなかった幸運もあって散逸することなく保存されてきた。

 1982年には、この手稿をきわめて忠実に複製したファクシミリ版とその注釈・解説書が英語、イタリア語、日本語で出版されている。

 切手の図案として取り上げられた作品は、次の通り。

 上段左から
1、The skull sectioned. 頭蓋骨断面図
2、A sprig of guelder rose.ヘルダー薔薇の新芽
3、Studies of cats. 猫の動き(最下部に再掲)
4、Star-of-Bethlehem and other plants.ベツレヘムの星と他の植物
5、The anatomy of the shoulder and foot.肩と足の解剖骨格図
6、The head of Leda.レダの頭部

 下段左から
1、The head of a bearded man.ひげを生やした男の頭部
2、The skeleton.骨格図
3、The head of St Philip.聖フィリップの頭部
4、A woman in a landscape.風景の中の女性
5、A design for an equestrian monument.乗馬記念碑のデザイン
6、The fall of light on a face.日差しの研究

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