英国は2016年6月の国民投票結果を受けて、EU離脱の交渉を進めてきたが、紆余曲折の末、5年を経てようやく2020年1月31日に「EUからの正式離脱」が実現した。
離脱1周年を祝賀して"United Kingdom : Celebration"と題した記念切手4葉が2021年1月7日に発行された。
4枚の単片切手が、女王像を中心に一つの英国旗を形成する思い切ったデザインである。
4枚の切手は、"Great Sport" 、"Great Community"、"Great Industry and innovation" 、"Great Creativity"と題して、4つの分野における英国の優位性を強調している。
左上;"Great Sport" (素晴らしいスポーツ) 額面;1st
英国は誇り高く情熱的なスポーツ国家である。サッカーとクリケットの発祥の地であり、1948年に障害者アスリートのために組織化されたパラリンピックを主催した。英国はまた、10人のF1チャンピオンを輩出、他のどの国よりも多い。
右上;"Great Community"(素晴らしい社会) 額面;£1.70
英国民は長年にわたりコミュニティ精神の感覚を重視してきた。人民はしばしば祝賀、追悼、そして不確実な時期に希望を持って集まった。たとえば、ストリート・パーティー、王室の記念日のパレードやお祝い、主要なスポーツでの熱狂的な応援、その他の国や地方のイベントは、何世紀にもわたって英国の生活様式を特徴づけてきたのである。
左下;"Great Industry and innovation"(偉大な産業と技術革新力) 額面;£1.70
素材開発と生命科学の分野で、英国のイノベション力は抜きんでている。たとえば、英国では1980年代にDNAのフィンガー・プリントが完成し、2000年にはヒトゲノム配列解明で中心的な役割を果たした。また、英国はデジタル技術セクターのリーダーであり、世界をリードする金融サービスの中心地でもある。
右下;"Great Creativity"(素晴らしい創造性)額面;1st
創造力の発揮が必要な分野においても、英国は世界のリーダーとなっている。現代音楽の独創性と高品質で有名であり、また、映画やテレビの制作において世界をリードする中心地の一つになっている。建築の分野では、世界中の都市が英国の建築家によって再建されている。