令和4年3月15日付けで、真向法協会から「真向法九段」の免状を授与されました。
真向法は昭和8年ごろに長井津氏によって創案された健康法です。若くして脳溢血で倒れた闘病生活中に、お釈迦様に向かって深く礼拝する「頭面接足礼」からヒントを得て、第1体操が生まれました。その後第2体操から第4体操までが付け加えられ、真向法が誕生しました。地道に普及活動が進められ、昭和44年には文部省認定の社団法人「真向法協会」が組織されました。
①第一体操は、床の上に座ってひざを開いて左右の足裏をあわせた姿勢で上半身を前に倒す、②第二体操は、床の上に座り、両足を前に伸ばした状態で、上半身を前に倒す、③第三体操は、床の上に座り、両足を左右に開いた状態で、上半身を前に倒す、④第四体操は、床の上に正座した状態から足の先を左右に開いて、腰を落とし、お尻を床についた状態で上半身を後ろにそらす、単純なストレッチ体操の組み合わせです。
このように、真向法は座ったまま出来るアンチ・エイジングの健康体操で、① 特別な器具は一切いらず、② たたみ一畳の広さがあれば、③ 何時でも何処でも誰でもでも出来る、④ たった"四つの動作"を5分間ほどで手軽に出来る体操です。
真向法協会には段級位制度があり、習熟度に応じて5級から10段まで15級位が授与されています。段位については、原則として、真向法を3年間継続して実践することが、昇段の条件となっているのが、特徴的です。
真向法は、宗教とは全く関係のない純然たる健康法です。ところが、八段位の免状には、「奥義」(学問・技芸・武芸などの最も奥深い大切な極意、おくぎ)九段位には、「神技」(神でなければできないような超人間的な技術・行為、かみわざ」、十段位には、「入神」の認定とあり、いささか宗教的です。
私は、40歳~50歳代には腰痛に悩み続け、ことにロンドン在住の1980年代後半には歩くのも大変な状況にまで悪化し、鍼やカイロプラクティックスなどいろいろ試しましたが、治りませんでした。そんな折に、同僚から「真向法」を教えられ、日本から朝日ソノラマの指導CDを取り寄せたりして、見様見真似で、始めたものです。効果は徐々に出てきて、最近では腰痛はほとんど起こりません。
90歳には、10段に昇段できるよう、「継続は力なり」を実践し続ける積りでおります。
(2022年3月27日記)